「どうしよう!フライトに乗り遅れそう!!」
皆さんは飛行機に乗り遅れた経験はありませんか?
「空港到着がギリギリになって間に合うか分からない」
「まだ飛行機出発してないのに乗せてくれないなんてひどい!」
「最悪何分前までならOKなの?」
こんな経験をした人は少なくないと思います。
今回は、航空会社勤務10年以上、元空港地上職員の私がフライトに乗り遅れた時のチケットに関してや、空港の事情を説明していきたいと思います!
国際線の飛行機に乗り遅れた場合、返金・払い戻しは可能?
国内線の飛行機に乗り遅れた場合、次のフライトに乗せてくれることも多いからといって国際線で同じことができると安心してはいけません!
国際線の場合は、機内食のオーダーやフライトの本数、チケットの中身が大きく異なってくるので簡単に次のフライトに変更というわけにはいきません。
もし乗り遅れてしまったら・・・
返金・払戻はできる?
フライトチケットには、クラスというものがあります。
例えば、ビジネスクラスの中にはC/J/D
エコノミークラスの中にはY/B/M/H/K/E/L/S/N/O
こんなにたくさんのクラスが存在しています!
*クラスは航空会社によって違います。
クラスによって「ルール」が違っており、返金・フライト変更についてもこのルールによって変わってきます。
つまり、高ければ高いほど返金できる可能性が上がってきます。
一番安いクラスでは、一度購入してしまうと返金は不可ということも多いです。
また、キャンセルをするタイミングによっても返金・変更の条件は違ってきます。
出発3時間前を切るタイミングでのキャンセルの場合、無断キャンセルと同様の扱いになったりします。
なぜなら、航空会社はその席をそのタイミングで手放されても他の人に販売する時間がもうないから。
キャンセルされた席はただ空気を運んでいるだけになっちゃいますよね。
なので、キャンセルのタイミングはとても大事になります!
- チケットのクラス
- キャンセルのタイミング
この2つで返金対応が変わってくるので注意してくださいね!
フライト変更はできる?
フライトの変更についても、お手持ちのチケットのクラスによって対応は変わってきます!
- 1回まで無料で変更可能
- xx円で変更可能
- 変更不可
など、条件がチケットによって違ってくるので購入先で確認することをオススメします。
空港では一部チケットのクラスの内容が見えないことがあるので、先に購入先に確認してみて下さいね。
例外はある?
「電車遅延や体調不良で遅れた場合は?」
寝坊や遅刻以外での遅刻についてです。
自分ではどうしようもない理由で乗り遅れた場合も、基本的には同じと考えてください。
電車が遅延しようと、飛行機の出発時刻を遅らせることはありません。
チケットのルールにも、「電車の遅延で遅れた場合を除く」という但し書きも基本的にはありません。
空港到着までは自己責任なので、いろんなことを想定して早めに空港に到着しておくことをオススメします!
なぜなら航空会社がお客様からいただいている料金は
「Airport to Airport」(空港から空港まで)で、責任もその限りになってきます。
空港までの出来事などは、航空会社の責任外になるので
特別な対応をしてもらえない可能性は高いです。
航空会社によっては、証明書の提出で特別に返金対応をしてくれる場合もありますが、
基本的には「ないもの」と考えておくことが必要です。
国際線チェックインは出発何分前まで待ってくれる?
国際線チェックインは基本的に1時間前までに終わらせる必要があります。
というのも、カウンターで預け荷物の手続きをし、コンテナに入れて飛行機に載せるまでにとても時間がかかるのです。
飛行機の出発時間に間に合うのが、1時間なので1時間前までにチェックインを済ませる必要があります。
「じゃあ、預け荷物がない場合はもっと遅くてもいいの?」と思うかもしれませんが、
1時間前になるとスタッフは乗客リストや機内食のオーダーを完了させ、機内に渡す書類などの最終準備に入っています。
またチャックイン後に検査場を通って出国し、ゲートまでいく時間を考えると、1時間は必要になってくるので、その後に来ても受付をしてくれない可能性があります。
到着が遅れそうな場合は、とにかく電話をして状況を伝えましょう!
国際線の搭乗は出発何分前まで待ってくれるの?
「飛行機はまだ出発していないのに、乗せてもらえなかった」
「ゲートを間違えて10分前に到着したのに乗れなかった」
という方もいるはず。
なぜ、出発もしていないのに置いていかれたのか?
その理由は、
- 出発時刻の認識
- 荷物の積み下ろし
にあります。
まず、フライトの出発時間とは?
飛行機の出発時刻=コックピットがブレーキを外した時間
なので、飛行機の扉を閉めた時間ではないのです。
また荷物の積み下ろしについて。
空港スタッフは、シップサイド(飛行機横)で、ゲートに現れないお客様の荷物をギリギリまで探しています。
万が一乗れないお客様の荷物を乗せて飛行機を飛ばすわけにはいかないので、下ろす必要があるんです。
大きな飛行機に一度積み込んだ荷物の中から、番号一つでその荷物を探し出すのにも人手と時間が必要です。
直前にゲートに現れても、荷物を出したり入れたりする時間を考えると、10分前で搭乗できなくなるというパターンはたくさんあります。
飛行機の定刻出発のために影でギリギリまで頑張っているのですが、
その限界が出発10〜15分になっちゃうのです。
国際線の場合は、30分前までにはゲートに来て搭乗するようにしましょう!
まとめ
国際線に乗り遅れた時の返金・変更対応についてまとめてみました!
対応は、例外を含め
- 会社によって異なる
- チケットのクラスルールによって異なる
なので、チケット購入の際にしっかりチェックしてみてくださいね!
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